一見どこにでもいる女子中学生・○○。しかし、彼女にはあまり人には言えない秘密があった。
さて、その秘密を行使する時が来てしまったようだ。
彼女は両手を胸に置き、熱い思いとともにそっと呟く。
「大いなる力よ。私に力を与えて。変身。」
両腕は自然と胸を離れ、胸の熱い思いは宝石となり、そこから現れたリボンが蝶結びを象り、ブローチとなっていく。
そして、ブローチから新たなピンクのリボンが八方に放射され、彼女の周囲に幾つもの魔方陣による結界が形作られていく。
結界が完全に結ばれると、目をつぶった彼女を包んでいた白いセーラー服は液状になり、光とともに蒸発していく。そして、、裸になったその四肢と胴体にリボンがまとわりついていく。
手足が伸び始め、ギシギシと体中の関節がきしんでいく。まだ小さい胸の膨らみもチクチクした痛みの中でたわわになっていく。何度体験してもきつく苦しい痛みだが、リボンが身体に密着し始めると、「私、変わっていくんだ……」と、いつもの、けれど毎回新しい思いを抱いていく。
リボンがある程度高校生程度の姿にまで成長した彼女の身体に密着し、レオタード・ロンググローブ・ブーツとして形作られると、彼女は意を決したかのようにあどけなさの残るまぶたを開く。その時、それまでショートボブだった髪が、ポップコーンが爆ぜたかのように一瞬で膝下まで伸びていき、顔にも凛々しさが現れていく。その身体感覚とともに、彼女は今までの○○ではない存在になったことを自覚する。もちろん人格が入れ替わったわけではない。だが、変身がここから先に進んでいくと「現世の○○」のままではいられないことを体感していく。その存在の名は、――ステラマギカ。
まだリボンの筋が残る服が均一化していくと、
そこにシルバーの筋が入っていき、やがて銀とピンクのツートンカラーとなっていく。
再びブローチからリボンが放射され、レオタードの上からスカートが、セーラー襟が、ロングテールドレスが形成されていく。
リボンとともに「ステラマギカ」の象徴といえるワンドがブローチから現れ、彼女は右手で掴み取る。
その間、髪が身体の奥方向から金色に光り変色し始め、放射されたリボンの一部が髪に巻き付きツインテールを形作る頃には、髪の金色の輝きは外側へとあふれ、やがてその輝きは髪全体を染め上げ定着していく。
彼女が自分の変身完了を感知すると、周囲に張られた魔方陣が一気に消えていき、ステラマギカとして現世に戻っていく。
※この文章は、pixivの拙文を転載したものです。
どうも、ツイッターではお世話になってますなご蟹です。
ここまで綿密に変身シーンの考察と提案をしていただきまして大変感謝しております。
以前から見させていただいたのですが、やはり体が成長していくという過程と体に服が接着していく雰囲気がなんともたまらないです。。。