ステラマギカ エピソード0 はじめての変身

今日もまた、美枝子ちゃんは自宅で彗子ママと優二くんと3人で、今後の魔法少女としての活動を詰めている。

ふと、優二くんが、「そういや、はじめて変身したときってどんな感じだった?」と振ってきた。
「あたしも美枝子が変身してコソコソなんかやってるってことには薄々気づいてたけど、初めて変身したときの話は聞いてなかったね。」と彗子ママも興味津々のようだ。

「えっとね、私も夢中だったし急に色々なことが起こったから冷静には語れないけど……」
と、言いながらその時のことを話し始める美枝子。
続きを読む →

美枝子ちゃん、保健室での苦悩

2年B組の教室。美枝子はみんなとともに授業を受けていた。

そのとき突然、胸が熱くなる。そして、その奥から「キィィィィーン」という音にならない音が体中へと響き始めた。ここ数週間、意図せずに体だけが成長したり髪だけが伸びたりする不安定で不完全な変身が学校の外や家の中で何度か起こってきた。あれがついに学校で? 美枝子の中で不安が湧き上がる。
続きを読む →

美枝子ちゃんとステラマギカちゃん、ひとつになる。

なご蟹さんのこのお話の続きを書いてみました。
http://heltmagna.blogspot.jp/2017/09/blog-post_23.html

優二が美枝子に変身しないように言ってから10日。その後3日間はクラスで顔を合わせてもなんとなくふたりともぎこちなく言葉も交わさない2人だったが、4日目から今日まで美枝子は学校を休み続けている。前にダメージを受けて変身解除が不完全なまま止まったあのときも、4日間で身体ももとに戻り、心も癒やされたためブローチも復元され美枝子の身体の中に戻っていき、完全に元気が戻って学校に帰ってきたことを考えると、優二は不安でたまらなくなっていた。
続きを読む →

変身が崩れた美枝子ちゃん、母に正体を見せる。

なご蟹さんのこのお話の続きをまとめてみました。
http://heltmagna.blogspot.jp/2017/09/blog-post_18.html

体型だけがステラマギカのものになり、優二より背丈が高くなっているものの、心は中学生の美枝子に戻り、彼女の「幸せへの願い」が具現化されたブローチが砕け、寄る辺なき存在になり、優二の肩を借りて、泣き崩れながら優二とともに自分の家に心細く戻るしかない彼女であった。その姿は、事情を知らぬものがはたから見れば、中学校の制服を着た酔ったコスプレ大学生がしっかりした中学生の肩を借りる奇妙な光景に見えただろう。

美枝子の家に着くまでは10分もなかったが、2人には永遠につづくのではないかと思える長い道のりであった。
続きを読む →

ヘッダに画像を入れてみました。

ヘッダに画像を入れてみました。

クリエイティブ・コモンズライセンスによる素材サイト「pixabay」で拾ってきたものです。

自分の中でイメージしてる美枝子ちゃんと優二くんの住んでいる町がこんな感じです。学校は繁華街に近いところにあるけど二人の家はまだ田んぼが残ってるような場所という印象があります。

美枝子ちゃん、優二くんの家で変身する。 案

ステラマギカに変身することになってしまった星城美枝子ちゃん。

そんな美枝子ちゃんを思っていて、普通の人には光りに包まれていて見えないはずの美枝子ちゃんの変身を、彼だけには光が見えず変身シーンを見てしまったことで秘密を共有することになった大沢優二くん。

優二くんは魔法を使えるわけでもないけれど、適切な指示をステラマギカちゃんに送ることができるので、なんとなくバディものっぽい感じになってしまう。そんな凸凹コンビっぽい活躍を重ねていきます。
(すいません。ベースは「エスパー魔美」です。)
続きを読む →

ステラマギカ 通常変身解除シーン

「ステラマギカさん、ありがとう……あれ? どこいったんだろう?」

感謝の言葉を聞く余裕もなく、ステラマギカはその場を離れ建物の間の物陰に隠れていた。

「さて、変身を解かなきゃ。……今日もありがとう。いつもの私に戻して。」

彼女はワンドを右手に握ったまま、変身したときと同じように胸のブローチの上に両手を当てて静かに呟く。
続きを読む →