美枝子ちゃん、優二くんの家で変身する。 案

ステラマギカに変身することになってしまった星城美枝子ちゃん。

そんな美枝子ちゃんを思っていて、普通の人には光りに包まれていて見えないはずの美枝子ちゃんの変身を、彼だけには光が見えず変身シーンを見てしまったことで秘密を共有することになった大沢優二くん。

優二くんは魔法を使えるわけでもないけれど、適切な指示をステラマギカちゃんに送ることができるので、なんとなくバディものっぽい感じになってしまう。そんな凸凹コンビっぽい活躍を重ねていきます。
(すいません。ベースは「エスパー魔美」です。)

そんな感じで、いい感じで経験値を重ねていった夏の日。
優二くんが、家で一人で留守番するというイベントが起こります。
優二くんは、せっかくだからステラマギカに関してもう少し魔法の戦略について二人で考えたいと思って、美枝子ちゃんを呼び出します。
二人きりになることに恐れを感じつつ優二くんの家に赴きます。

誰にも気づかれないように、2階にある優二くんの部屋に二人で忍び込む。
しばらく過去の戦いを反省しつつ、対策をあーでもないこーでもないと語っていたのだけど、
優二くんが、「やっぱり実践に近い状況でやってみたい。変身してくれない?」
確かに、優二くんは変身を隠す光が見えないから、何度となく変身を晒している。
でも、こんな至近距離で変身を見られるなんて、いろいろ複雑な思いが渦巻いた。
「じゃあ、ちょっとトイレに行って変身してくる。」
「ちょっと待てよ。君の魔法をぼくも感じたいから、変身中ずっと手をつないでほしいんだ。」
「えっ……」
ふたりとも胸がときめいてどうにもならなくなる。
「……い、いいよ。でも、変身が始まる時、胸にブローチが現れるまでは胸から手を離せないから、ブローチが現れたら手をつないでも、……いいよ。」
「うん、わかった。」

「じゃあ、座ったままで、お願いします。」
「あ、うん。」
畳敷きの優二くんの部屋に座ったままで変身しようとしている美枝子ちゃん。

理想の太ももに抱かれて死にたい人生だった… by まかだみぁ on pixiv

そして、胸に手を当て、祈りを込めて囁く。

「変身。」

胸が熱くなり、ブローチが浮き上がっていく。
そして、その刹那変身が始まった美枝子ちゃんは左手を優二くんに差し出す。
「優二くん、力を感じて……」
思わず口に出す美枝子ちゃん。

すぐにリボンが広がり、身体を包み始める。
美枝子ちゃんが座っている座布団も畳も通り抜けるように足に巻き付き、
美枝子ちゃんの左手を握って、ステラマギカの魔力の根源を感じている優二くんの両手をも通り抜けたリボンがグローブを形成し実体化する感覚が優二くんの手にも確実に伝わっていく。
その感覚が消えないうちに、優二くんの手の中で美枝子ちゃんの手の指が伸び、そしてその面積が広がっていき、身体面でもステラマギカになっていくのを優二くんも感じざるを得なくなってきた。

そして、顔に目を向けると、髪が爆ぜるように急激に伸び、あどけない美枝子ちゃんの顔から凛々しいステラマギカの顔へと、大きくはないが確実に成長し変わっていく姿が見えた。黒髪長髪でツインテールを結んでいないステラマギカの変身途中の姿。ここまでの至近距離でないと見ることのできない姿だ。

そして優二くんの目の前で彼女の髪は金色に染まっていき、ブローチから噴出した2本のリボンがツインテールを形成し、変身が完成した。

名の無い少女 by 白無 on pixiv

「ふぅ……」
至近距離で、まさに「変身シーン」を人前に晒すことに戸惑いながら、なんとか変身しきって、床に落ちたままになっていたワンドを拾うと、
「どう? 私の魔法、うまく感じられた? うまく分析できる?」
開口一番、優二くんに当初の目的を改めて問いただした。
ぼそぼそしゃべる美枝子ちゃんから声量のある萌え声のステラマギカちゃんに声質も変わってしまうことで戸惑ってしまい、まだまだなれていないのだ。
でも、優二くんも、(劣情とは別の部分で)何かを感じた様子で、新たなフォーメーションができると感じ始めていた。

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